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回路
- TA7792の周辺回路はネット上のいくつかの作例を参考にした。
- オーディオアンプにはTDA2822(STMicroelectronics)。周辺回路はデータシートの回路そのまま。
- バリコンはAM/FM2連ポリバリコン(MITSUMIのPVC-2LX2OT-2)のFM部分を使用。
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製作
電池ボックスを除いて全ての部品をケースのフタに取り付けた。ボード上の部品レイアウトの検討から始めてここまで製作するのに要した日数は2日。
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結果1
全く受信できない。バリコンのトリマやコイルのコアを色々と試行錯誤してみたのだが。
結局、いままで製作してきたFMラジオでそうしてきたようにRF部のバリコンを固定コンデンサ(15pF)にしてしまい、バリコンはOSC部にだけ使うようにしたら受信できるようになった。(左の回路図)
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結果2
- 高い方の受信周波数がかなり詰まっていて、当地の最も高い局(NHK岐阜/83.6MHz)がぎりぎりのダイヤル位置になる。
- チューニングは相当微妙な操作で、指先に神経を集中してダイヤルを回さなければならない。
- しかし一度チューニングが合えば周波数の高い局(80MHz以上)はまずまずの高音質で受信できる。
- ところが周波数の低い方で動作が変である。受信できるはずのないダイアル位置でNHKが受信できたり、そこに岐阜FMが混信したり。今のところZIP-FM/77.8MHzの受信を確認できていない。
- 消費電流は16mAぐらい。
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結果3
高い方の受信周波数に余裕を持たせるためバリコンに直列にコンデンサを付けた。(左の回路図)
ただし、低い周波数領域での受信不良に変化なし。(このバリコンはAMラジオでも使ってみたことがあり、そのときも低い周波数で性能が良くなかった。ジャンクショップで見つけたバリコンに問題があるのかも。)
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完成
最もよく聴くNHKの受信は全く問題ないので、とりあえずこれで完成とする。自分の部屋のデスクトップラジオとして使っている。
- 同調がピッタリ合えばNHK岐阜(83.6MHz)、NHK名古屋(82.5MHz)、FM AICHI(80.7MHz)、岐阜FM(80.0MHz)は非常に良好。(とくに FM AICHI は今まで製作したラジオの中で最も良好)
- それだけに低い周波数領域での感度不良が気になる。(ZIP-FM(77.8MHz)はほとんど聴かないから良いとしても、RADIO-i(79.5Mhz)やFMわっち(78.5MHz)の受信にはおぼつかない。)
- 80MHz以上の周波数領域においても同調がずれたところでは至る所でNHK(岐阜?)や民放(岐阜FM?)が混入してくる。これは今までに製作したFMラジオでは無かったこと。
(ここまで 2009/08/01)
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修正
ここに来て今まで最も受信状態の良好だったNHK岐阜でも混信が目立って(気になって)きた。
再度配線をチェックしたところ、セラミックフィルタの入出力が逆だった(左の写真上)。とにかく受信はできていたので極性有り部品の方向間違いはノーマークでした。
今のフィルタを剥がして、新しいフィルタを基板の裏に取り付けました。(左の写真下)。
しかし結果は変化ほとんど無し...。
ただ、アンテナ線の長さを短縮(130cm→50cm)することによりNHK岐阜受信時の混信はほとんど無くなったので、現在はその状態で聴いている。
(ここまで 2009/11/08)
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