実家で発見したモノ。

実家の整理に少しずつ取りかかっている。中には30数年ぶりに日の目を見た物もある。

模型とラジオ・別冊 75工作ガイドブック

発行所=科学教材社 昭和50年4月20日発行 定価=2500円

書名から工作に関するノウハウ集のようなものかと思ったらさにあらず、各種模型のキットや完成品の600ページを超える総合通販カタログである。小学生には2500円が重かった。注文書を何枚か切り取ってあるが実際に何かを買ったかどうかは記憶にない("夢"は充分に買えました)。

もくじ

ラジオキットのページの例

現在の科学教材社のHPを見ると6石ラジオキットとしては"CK-606"(3360円)があるだけだが、本書には3種類載っている。値段と記載されている使用トランジスタを挙げると
(1) 2000円 (2SA201, 2SA202, 2SA203, 2SB186, 2SB187 x 2)
(2) 2000円 (2SA15, 2SA12 x 2, 2SB75, 2SB77 x 2)
(3) 2750円 (2SC372 x 4, 2SC735, 2SA562)

エレクトロニクスのページでは当時の「子供の科学」の巻末に載っていたラジオキットの他、誠文堂新光社の単行本(「図解初歩のエレクトロニクス製作集」など)の記事の部品セットや、ケンクラフトのオーディオキットなども扱っていた。 

工作記事の例

数は少ないが製作記事もある。

左は田宮模型のプラモデルと日乃出電工のラジコン機構を組み合わせてラジコン戦車を作る記事(記事のページ数は11)。
田宮模型製1/25"ロンメル"または"パンサー" + モーター2個 + ラジコン機構(サーボセット、送受信機) + 電池 のセット価格が15500円となっている。

鉄道模型のページの例

HOゲージはN/Zゲージと較べてページ数が多く、一部はカラーページなので当時はHOゲージが主流だったのだろうか。(現在はNゲージが主流"らしい"という程度の認識しかないですが。)

181系の先頭車が6950円(宮沢製)8500円(カツミ製)、中間車もモータ無しが4500円、モータ付きで5000円~、と言う具合で、(国鉄らしく)大編成を組もうとすると相当お金が必要になります。

更新:2011/02/26

ラジオの製作別冊 BCLマニュアル

著者=山田耕嗣 発行所=電波新聞社 昭和50年12月1日発行 定価=1280円
(2019/12/31 処分)

第4章 中波放送を受信しよう

国内のAM放送局が紹介されている。周波数は1978年に一斉に変更される前のものです。
FM局にもこの章で触れているが、民放FM局が4局しか無かった時代でした。

第7章 受信設備のすべて

当時のBCLラジオが紹介されている。スカイセンサー5800を持っていたのだが、捨ててしまって惜しいことをした。

第9章 世界の放送局

国別に放送局の紹介をしています。

更新:2011/02/26, 2011/03/09, 2019/12/31

マイ・コンピュータ入門

著者=安田寿明 発行所=講談社 昭和52年3月28日発行 定価=540円

この本を知ったのはたしか"CQ Ham Radio"誌の紹介記事だったと思う。内容は著者の"マイコン体験記"が中心で、それに当時のワンボードマイコン(TK-80など)の紹介やマイコン発展史が織り込まれている、という感じである。

社会人になる10年も前の本だが、この本や、同じ著者による続編2冊(実家にあると思うが未発見)を読んでもコンピュータにのめりこむことはありませんでしたね。私がコンピュータに本格的に取り組んだのは就職してからでした。

当時のプロセッサはインテルの8080やモトローラのM6800の時代だった("インテル"というメーカをこの本で知りました)。

この本の特徴は記述が"ハードウエア"中心で、"ソフトウエア"についてはほとんど書いていない点だ。たとえば著者自身の体験として"エレクトーンの自動演奏"が紹介されいるが、マイコンとエレクトーンとをどのようにハードウエア的にインターフェースするかをブロックダイアグラムを使って説明しているが、マイコンで動かすプログラムについてはほとんど分からないのだ。
「アセンブラのソースコード(の一部)はこんな感じで、これは周辺回路に対してどんな操作をしようとしていて、それを16進に"ハンドアセンブル"するとこういう風になり、それを16進キーで入力して...」というような記述があればもう少し"マイコンを使う"ということの意味が分かったと思うのだが。
ですので、当時の私はこの本からは"プログラム"とか"ソフトウエア"がどんなものか全くイメージできませんでしたね。

マイクロソフトの設立は1975年で当時すでに存在していたが、この本の中では触れられていません。

更新:2011/09/18

作りながら学ぶ マイコン設計トレーニング

著者=神崎康宏 発行所=CQ出版社 昭和58年5月20日初版発行 昭和61年11月10日第9版発行 定価=1500円

Z80によるマイコンシステムの製作ガイドである。
かなりつっこんだ内容を取り上げていて、一部を抜粋すると
第2章 CPUボード
第4章 16進キーボードと7セグLEDによるIO
第5章 カセットインターフェイス
第7章 CRTとフルキーボード
第10章 BASICインタープリタ
第11章 プリンタ
第13章 フロッピーディスクドライブ
第14章 CP/M
という具合である。

左の写真はZ80 CPUの回路図のページ。クロックは4.9MHz。

気合いを入れて製作を始めたのですが、出来たのは第4章の16進キーボードと7セグメントLEDによる入出力のところまででした(余暇の時間の使い方が別の方向に向かってしまった)。
製作したものは2000年代の初頭まで残っていたが、捨ててしまいました。

更新:2011/09/18

ベリカード

東海地方のラジオ局。
  • 左上:CBCラジオ
  • 右上:東海ラジオ
  • 左下:岐阜放送
  • 右下:FM愛知

FM愛知の番組表(75年7月)
出演者には本多俊夫、油井正一、いソノてルヲ、らの名前が見え、またクラシック音楽の番組がいくつもあって現在との違いに驚く。

東海ラジオの番組表(75年12月)
顔写真は末広真樹子さん。

東京のラジオ局
  • 左上:東京放送(TBS)
  • 右上:文化放送
  • 左下:ニッポン放送
  • 右下:日本短波放送

海外のラジオ局。
  • 左上:RADIO NEDERLAND
  • 右上:VOICE OF AMERICA
  • 左下:HCJB (LA VOZ DE LOS ADNES, アンデスの声) の記念品のペナント
  • 右下:北京放送の記念品の切り絵

更新:2012/04/22

子供の科学 断片

雑誌「子供の科学」から電子工作の記事が切り取られて残っていた。
ページからは何年の何月号かが分からないが、「子供の科学のラジオ」によれば左は1975年3月号、右は同年2月号のようだ。

1975~77年ごろの子供の科学、ラジオの製作、CQ Ham Radio などが実家に残っていた(とっくに捨てたものと思っていたが親が倉庫に押し込んでいた)が、雨漏りのする倉庫の中で大部分が土に還りつつあり廃棄するしかなかった。
左は生き残っていたものの一部。

更新:2012/04/22, 2012/06/13

アマチュア無線機器のカタログ

1975~76年頃。
JE2***というコールサインは取得したが実際に開局することはなかった。

更新:2012/04/30

電子部品

これらのトランジスタを使う雑誌記事があったから買ったのだと思うが、2SD141,2SD313を使う記事とはどんなものだったのだろう。記憶にない。
他に、2SC734Y,2SC1000,2SC536,2SK30A などがあった。(2019/12/31 廃棄)

未使用のコイル。右のチョークコイルは今でもラジオ工作に使えそうだ。

真空管も残っていた。6BE6,6BA6などです。今後も真空管による製作に手を出すことは無いだろう、ということでこれらは廃棄しました。

ALPSのエアバリコンを発見。(2019/12/31 廃棄)

更新:2012/05/13,2012/05/20,2015/12/14,2019/12/31

初歩のラジオ 1976年8月号

まともに残っていた唯一の初歩のラジオ

もくじのページ

ラジオ製作のページ。筆者は田嶋一作さん。

レコード新譜紹介のページ。クラシックではストラビンスキー「春の祭典」、ジャズではマイルスデイビス&ギルエバンス「クワイエット・ナイト」などが取り上げられています。 かなりマニアックです。

更新:2012/06/07, 2015/05/21

三洋電機労組ラジオ

今はなき三洋電機の労働組合結成30周年記念のラジオ。
とすると、50周年ぐらいまでは存在していたことになる(50周年を祝ったとは思えないが)

85mm x 54mm x 5mm のカード型AMラジオ。イヤホンが付属する。バッテリはリチウム電池CR-2025RA。音量はカード側面のスイッチで2段階切り替え。
使ったことがないので感度などはわからない。

更新:2012/10/06

トランジスタラジオ 修理・組立入門

著者=奈良裕司 発行所=日本文芸社 発行年不明 定価=不明

75年ごろ購入。カバーを無くしているので、ここでは本の「とびら」の写真を上げている。
著者名で検索してもテレビ・ラジオ関係の著作名がわかるだけで、著者に関する情報はなにも見つからない。

「初心者向き完全図解!」と言っているが実体配線図など少なく、必ずしも初心者向けではない。

  • 右:2石レフレックスラジオ (2SK19+2SC458)
  • 左:ステレオアンプ (プリアンプにTH9014P、メインアンプにTH9013P。いずれも東芝。20W+20W)

更新:2013/04/08, 2013/04/20

CQ Ham Radio 断片

CQ Ham Radio誌も断片が残っていた。1976年の9月号と11月号。

当時、雑誌記事を切り抜くクセがあった。

更新:2013/07/14

ホビーテクニック ステレオアンプの作り方

著者=奥沢清吉 発行所=日本放送出版協会 昭和51年7月20日第1刷発行 昭和53年11月1日第4冊発行 定価=750円

完全ディスクリート部品によるステレオアンプ製作ガイド。
表紙に写っているのは奥沢清吉さんだろうか?

パワーアンプ部の回路図のページ(左)、完成写真(右)

更新:2013/07/14

トランジスタ技術 1978年2月号

定価=380円

トランジスタ技術 1978年2月号。最近のトラ技(2015年5月号 907円+税)とならべてみた。

目次

表紙には "Audio & Electronics"という副題が付いていたが、Audio記事はほとんど無い。"PCM録音のしくみ"もデジタル技術の話です。

広告

中学生に本文記事が理解できるわけが無い。通販広告が目的でトラ技を買いました。

今も存在する会社もありますが、その中で目を引いたのが"ボントンラジオ"。 今もあるボントンは東京西蒲田にあった会社の名古屋店だったのだ。
名古屋は住所、電話番号ともに現在と同じです。

送金手段として多くの店が"現金書留"を指定しているのが時代を感じます。

更新:2015/05/13
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