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超再生検波方式FMラジオ
「ラジオ&ワイヤレス回路の設計・製作」(鈴木憲次著 CQ出版社)の第4章に従ったラジオです。2009年8月の盆休みに製作。
- 2SC1906に代えて2SC1907を使用
- オーディオアンプはMC34119に代えてTA7368を使用
- ポリバリコンは"320pFx2+30pFx2"のもの(30pFの部分を使った)
- 一部のセラミックコンデンサに"CH特性"が指示されているが(92ページの部品表)、実際に使ったのは普通のもの
- コイルの製作は本文の指示通り(左の写真の下。シャープペンの軸の直径がほぼ8mmだった)
- その他のR,C,Lの値も本文の指示通り(TA7368周りの回路もデータシートにある標準的なもの)
- ケースはFMラジオ3で使っていた物を流用(10枚入りCD-Rのケース)。既存の穴を極力流用した実装になりました。
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結果
以下は木造家屋2階での結果です。
- 著者指定のバリコン20pFに対して実際に使ったのは30pFであるためか、受信可能周波数は低めになる。
- バンド切り替えスイッチを"FM"側にしたとき受信可能なのはFM放送帯の下の方まで。なんとZIP-FM(77.8MHz)とRADIO-i(79.5MHz)が受信できた。
- バンド切り替えスイッチを"TV,AIR"側にしたときはFM放送帯の上の方からテレビ音声までが受信範囲。受信が確認できた局は、RADIO-i、岐阜FM(80.0MHz)、NHK(岐阜? 83.6MHz)、TV-1ch、TV-3ch。
- ボディエフェクトが激しい。チューニングしているときは良いとしても、手を離すと大きくずれてしまう。
- 音質は十分実用的(手に持ったまま聴けば、ですが)。
せいぜい岐阜のローカル局が受信できるだけだろうと予想していたのですが、平野部とは言え送信所まで40kmぐらいある局を受信できたのは驚きでした。金属ケースに収めればもっと動作が安定して実用的になるかもしれません。(元々実用を目指した製作と言うよりは電子工作を楽しむだけの製作でしたが)
(ここまで 09/08/16)
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ケース組み直し
金属ケースに代えてみましたが、ボディエフェクトの酷さはほとんど改善されません(1m以上離れたところを歩いても受信状態が変わるぐらい)。
いろいろ対策してみました(理論的な知識があるわけでないので試行錯誤です。基板上のグランドラインを補強してみたり、電源ラインの引き回しが長すぎたのを短縮してみたり...。)
その結果か、すこし安定してきたみたいです。特に低い周波数の局(ZIP-FM/77.8MHz)はクエンチングノイズも気にならない程度の受信ができるようになりました(その代わりオーディオアンプの増幅が足りないみたいで、VRを最大にしなければならない)。
しかしそれ以外の局は、運良くチューニングできたとしてもノイズがやはり気になります。
(ここまで09/08/30)
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